Bois's diary


自然素材の家の外装メンテナンス

2020年10月17日
家づくり メンテナンスのはなし
 

 


お引き渡ししてから7年から10年経過したお宅には

外部に面した木部のメンテナンスをお勧めしています。

 

Bois設計室で設計させて頂いたお家は、

屋根の軒裏や玄関引戸は杉材、浴室の壁天井は槇板が多いです。

お家によっては窓もアルミサッシや樹脂サッシではなく木製窓のお家もあります。

新築時に外部木部用の塗料、例えばオスモの

https://osmo-edel.jp/osmocolor_lineup/category/wood/

外部用クリアープラスつや消し#701や#420を

屋根の軒裏や木製窓、玄関引戸などに2度塗装してもらいます。

ウッドデッキや木製のバルコニーなどは、雨や日光を直接平面で受ける床面がありますので

顔料が入ったより耐候性の高い同じくオスモのウッドステインプロテクター を塗ってもらっています。

 

これらの塗料は、およそ3年から5年が塗り替え時とされていますが

建物周囲の環境や住まい手の使用状況によって塗膜の劣化速度は違ってきますので

5年から7年の間に一度状態を見に伺ってアドバイス差し上げていることが多いです。

 

今年はちょうど築10年になるSさんからメンテナンスのための点検のご依頼があり

伺ってきました。

 

内部の漆喰壁や床、床下などは大きな劣化や蟻害・不具合は起きていませんでした。


↑キッチンカウンターは栗の無垢材。10年でよく使い込まれた味が出ていい感じです。


↑浴室の天井と壁は「槙」の無垢板に新築当時はリボスという自然系塗料を塗りました。
換気をしっかりしながら使ってくださっているようで目立つような黒いカビ跡はあまり見られません。
ちなみに、腰壁と床は足あたりの柔らかい十和田石貼りです。


↑玄関ドアノブ。真鍮のドアノブも10年でまるでアンティークのように良い色になります。

 

やはり劣化の著しいのは

直接雨を受ける2階の木製バルコニーと1階のウッドデッキです。


↑2階のバルコニー。杉の赤身無垢材で作り新築時にはリボスのカルデットという自然系塗料を2回塗っています。
手すりは修理が必要で、今回のメンテナンスで一部木材を入れ替えします。


↑こう言った屋根面のガルバリウム鋼板も今回は塗装します。


↑1階の縁側、軒が掛かっていない部分の床板の腐朽のスピードは掛かっている所に比べて
やはり早いです。今回は軒の外に出ている板面は交換します。

屋根の軒裏の再塗装や2階の木製窓を塗装し直すには

足場掛けが必要です。

 

築10年のお家のメンテナンスにかかる費用は

なかなかばかになりません。

 

ですので今回は、足場でしか作業ができない部分のみのメンテナンス工事とし、

それ以外の部分は2年か3年後にまたご依頼いただくことにしました。

 

工事業者さんは一度にやったほうが割安ですよーーとおっしゃるかもしれないですが

お子さんの進学などにお金のかかる年代のご家族も中にはいらっしゃいますし

分割して計画的にメンテナンスを進める方法をお勧めしています。

 

ですが、先延ばしにした項目をまたさらに延ばしてしまったりすると

手をつけていない部分の劣化がさらに進んだ状態になり

工事費が上がってしまいますのでご注意を。




 


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PROFILE   プロフィール 

一級建築士
藤田 敦子 Atsuko Fujita
 
1971年大阪生まれ。淀川のほとりのベッドタウンで育つ。神戸の設計事務所にて住宅・集合住宅の設計に携わる中、阪神・淡路大震災を経験。その後ヨーロッパへのべ半年放浪し様々な人々の暮らしと有名建築を見て歩く。帰国後上京し、都内中規模ゼネコンにて住宅・店舗・オフィスビルなどの設計・現場管理に携わる。2006年に無垢の木と漆喰の家づくりに出会い、2008年独立し一級建築士事務所Bois設計室を開設。現在に至る。

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