Bois's diary


戸建てリフォーム ー シロアリのはなし

2020年03月25日
戸建リフォーム 家づくり
 

 

某大手住宅メーカーで40年以上前に建てた鉄骨造のお家のリフォーム物件です。
新築の数年後に増築した木造の建物に、蟻害(蟻の食害)を発見し相談に来られました。
 
壁を剥がすと、そこにあったはずの柱や梁が見事に食べられて消失している状態でした!
 
    
 
シロアリの画像は、ちょっと気持ち悪いのでここには載せません。。。
 
一番大きな被害を受けたのは増築した木造建物でしたが、大きな鉄骨造の建物に付属する形で立っている小さな増築部であった事と、外壁をALCパネルというパネル状のもので作ってあったので柱や梁が無くなっても直ぐに倒壊する状態ではありませんでした。
 
だけど、一体どうして柱や梁が無くなってしまう様な状態になってしまったのか。
 
原因は
 
(1)壁面や屋根からの漏水に気が付かず、長年湿った状態の外壁や室内の状態になっていた事。
 
(2)蟻害のあった部屋は物置として使用され、たくさんの荷物で壁面が見えず、ほとんど使わない部屋となっていたため長期間漏水などの異常に気が付かなかった事。
 
(3)建物外部の周囲は植物が茂り、エアコンの室外機が置かれ、白蟻の活動しやすい暗がりを作ってしまっていた事。
 
(4)建物周囲の雨樋からの雨水を受けて流す役割の排水枡が土で埋まるほど詰まってしまい、雨水が流れず地面が長期間常に湿った状態になっていた事。
 
など、複数の要因が重なってシロアリちゃん達のの天国!の様な環境を作り出してしまっていました。
 
大抵の築40年以上のお家の床下は土のままです。
 
その為、シロアリが建物周囲や床下に生息すると、土を伝ってどんどんその範囲を広げて行きます。
 
案の定、このお家も木造の増築部分だけでなく、鉄骨造の建物側のキッチンや勝手口、玄関など比較的湿り気を帯びやすい箇所に範囲を広げて、あちこちにシロアリが生息していました。
 
 
建物全体のリフォーム工事を計画する中で、シロアリ駆除のエスケイユニオンの金子さんに点検と駆除の必要な範囲の特定を行って頂き、工事の工程に合わせて駆除作業に入ってもらいました。
 
    
 
シロアリ対策は、床下や建物周囲の点検と、シロアリが好む環境を作らないことが最大の予防策です。
新築の場合も、リフォームの場合も、シロアリ対策についてのアドバイスはいつも行うことの一つです。
 
そんなこんなで色々問題山積だったこのお家ですが、無事大規模リフォームも完了して猫たちとの暮らしを楽しんでおられます。
 

 


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PROFILE   プロフィール 

一級建築士
藤田 敦子 Atsuko Fujita
 
1971年大阪生まれ。淀川のほとりのベッドタウンで育つ。神戸の設計事務所にて住宅・集合住宅の設計に携わる中、阪神・淡路大震災を経験。その後ヨーロッパへのべ半年放浪し様々な人々の暮らしと有名建築を見て歩く。帰国後上京し、都内中規模ゼネコンにて住宅・店舗・オフィスビルなどの設計・現場管理に携わる。2006年に無垢の木と漆喰の家づくりに出会い、2008年独立し一級建築士事務所Bois設計室を開設。現在に至る。

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