築10年のメンテナンス
2019年06月22日
メンテナンスのはなし
家づくり

八王子の Sさんのお宅にメンテナンスの立会いで伺ってきました。
今回はおやつを食べに来る猫のみみちゃんがが引っ掻いた網戸の張替えと
玄関の引き戸の板の隙間直しです。
建具屋さんの根本さんと。

この夏、Sさんのお宅は外部の木部の塗装を塗り替える事にされました。
新築当初は、リボスという塗料メーカーのカルデット・クリアという透明の自然系塗料をを2回塗りしていますが
10年経つとこんな渋い茶色になりました。


落ち着いた雰囲気でいい感じなのですが、
木で出来た外部に面している部分の延命のためには
ここで一度塗料を塗る事にしたのです。
塗り替え後の様子はまた工事が終わってからここに載せたいと思います。
参考までに
Bois設計室の建物の玄関引き戸と勝手口の扉。
こちらは塗装して3年後の様子。
まだ灰色がかっている感じです。


この状態から
汚れとアク抜きを施してもらい、オスモという塗料メーカーの#420 外装用クリアープラス という塗料で
仕上げてもらいました。


新品同様に戻ります。
個人的には八王子のSさんのお宅のように自然に茶色く変化した色合いが好きです。
ここで塗り替えするかどうか。
私は、建具は作り変えることもできるので
引き戸として用をなさないくらいボロボロになってきたら取り替えて、
経年の色の変化を楽しむって選択肢もありだとは思います。
これまで設計したお家の住まい手の方からの木の部分についてのご相談には
塗り替え・塗り替えしないで使い続けて見る
両方の選択肢をお話しした上で、どうしたいかお考えいただいています。
それにしても、
Sさんのお家のお庭、いい感じで茂っていて
よく見ると楽しい植物がたくさん!


ホオズキのとか、山椒とか、ブルーベリーやミョウガ、、、そのほか色々。
お庭からもSさんが日々暮らしを楽しんで過ごしていらっしゃることが伺えて素敵でした。
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PROFILE プロフィール
一級建築士
藤田 敦子 Atsuko Fujita
1971年大阪生まれ。淀川のほとりのベッドタウンで育つ。神戸の設計事務所にて住宅・集合住宅の設計に携わる中、阪神・淡路大震災を経験。その後ヨーロッパへのべ半年放浪し様々な人々の暮らしと有名建築を見て歩く。帰国後上京し、都内中規模ゼネコンにて住宅・店舗・オフィスビルなどの設計・現場管理に携わる。2006年に無垢の木と漆喰の家づくりに出会い、2008年独立し一級建築士事務所Bois設計室を開設。現在に至る。
藤田 敦子 Atsuko Fujita
