journey


旅のはなし 6

 

▽ Aix-en-Provence ~ Cabanon エクスアンプロヴァンス (フランス) ~ カップマルタンの休暇小屋 (フランス)

5月10日、ニースからアンティーブへ。目的はピカソ美術館。
南仏は、どこへ行っても明るい日差しと、古い町並みや自然がすてきに調和していてとても居心地が良いのでした。
 
ピカソ美術館で横浜から骨董の買い付けに来ていた日本人の女性と一緒になり、お話しながら展示を見ていたので正直、折角のピカソはあまり記憶に残っていません。。。
そのかわり、日本と西洋の骨董の修復の話し等興味深いお話をいろいろ聞けました。

 

一旦、ニースに戻り、マルセイユを経由してエクスアンプロヴァンスへ。
プラタナス並木のミラボー通りから少し入ったところのBAR兼宿で屋根裏部屋が空いていたのでそこに決める。

ちょっと、良いです!
この宿はとても気に入りました。部屋の壁には一面に絵が描かれいて、窓からの眺めも憧れていた「屋根裏部屋」の眺め。

 
このエクスアンプロヴァンスには2日居ましたが、この部屋に居るのが一番くつろげました。マルシェへ行く以外は部屋かカフェでたくさんの手紙やはがきを書いて過ごしました。この時期はプラタナスの花粉が舞い散る季節で、街を歩く人は皆、くしゃみと鼻水で大変そうでした。
 
カフェで手紙を書きながら道行く人を見ていて発見したことは、男性も女性も一度使った鼻紙はポケットへしまってまた後で使うのだ ということ。

5月14日、ニースから再びカップマルタンの休暇小屋見学へ。今度は見学の予約もばっちりで。早めに着いたのでインフォメーションの近くのスーパーで朝食の買い物。クロワッサンを買う時に、女の人だと思って声を掛けた店員さんから男の人の声で返事が返って来たので「ビクッ」とする。口紅も塗ってかわいらしい人だったのですが、、、
 
9時半に、インフォメーションのお姉さんが出勤。真っ黒の髪のボブヘアに真っ赤な口紅、黒いメッシュのTシャツに黒地に真っ赤な花柄のミニのワンピースといういでたちで。他の見学者は自家用車で来ていたので、私だけ彼女のパン屑だらけのFIATに乗せてもらって休暇小屋へ向かいました。

他の見学者はドイツ人、イタリア人、アメリカ人の年配の観光客でした。その中で私だけ写真を撮ったり、スケッチしたり。とにかく、その簡素化されたディテールと、「寸法」の感覚を目や頭に焼き付けるのに一生懸命でした。
 
休暇小屋は ル・コルビジェと、カップマルタンのレストランバー「ひとで軒」の主人ルビュタトが意気投合し、いろいろな建設計画を企画したなかで出来た建物の一つです。
 
帰国したずっと後に、日本でこの休暇小屋についての本を 私がずっと追いかけて来た建築家中村好文さんが監修されていたことと、中村さんがその本の帯の文に コルビジェとルビュタトとの関係をこれまた私の一番好きな映画「イルポスティーノ」の主人公達の関係を引き合いに出しておられるのを読んだ時はちょっと「グッと」来ましたよ。